ラオパサのパラパラ炒飯
おそらく、シンガポールに来たことがなくても名前くらいは聞いたことがあるであろう最も有名なホーカーが、金融街のど真ん中にあるLau Pa Sat(ラオパサ)です。(Lauの発音はなぜか”ラゥ”ではなく”ラォ”です)
このホーカーは元々古くから海沿いにあった市場が起源らしいのですが、いつのまにか海側は埋め立てられ、そして周囲は40-50階建てのオフィスビルや高級コンドミニアムに囲まれ、結果としてここだけタイムスリップしたみたいに金融街のど真ん中に平屋の趣のある建物がそのまま取り残されたみたいです。
建物自体が保存指定を受けているので、こんな立地なのに建替えすることもできず、本来なら50階くらい建てられる場所なのにその上空はエアポケットのようにぽっかり空いてます。
東京で例えると、東京駅前の丸ビルと新丸ビルの間に平屋の食堂街があるようなものでしょうか。
ホーカーとしてはストール数も多い方で、中華・インド・マレー・和食・韓国・西洋と何でもあります。マーライオンやマリーナベイエリアも徒歩圏なので、ビジネスパーソンだけでなく観光客もたくさん来ます。
ここシンガポールではローカルや駐在員と観光客の行動範囲が明確に分かれており、基本的に両者が出会うことはないのですが、ここは数少ない両者が交わる場所でもあります。有名な店やシーフード店、さらに夜になると外側にサテー屋台(ローカル焼き鳥)が10軒位出て、シンガポールでは珍しく東南アジアっぽい雰囲気を感じることができます。
今回は星記という香港系のストールで、安くておいしい炒飯を見つけました。
●牛肉炒飯 $6.0(約480円)
日本人が好む、中国の少し細い米を使ったパラパラなタイプです。(ちょっとだけオイリーと感じるかもしれません。)
これで$6.0なら十分安いですが、やはり金融街のど真ん中なので他のローカルなホーカーやフードコートよりもちょっと高いです。大体どのストールも他より$1.0~2.0(80~160円)くらい高い感じでしょうか。
ちなみにビールも他のホーカーより少し高いです。(そもそも他のホーカーでは一般的な瓶ビールが無くて、ジョッキ売りかピッチャー売りになります)
このホーカーで朝昼夜と3色食べ続けても、全てのストールの全メニューを食べきるまで半年くらいかかるのではないかと思います。
他のストールはまた別の機会に紹介しますね。